キャバクラで働くボーイの基本│お客様のことはメモを取ること

ボーイにとってお客様の把握は欠かせない

それぞれのキャバクラには、必ずお得意様がいる。
フリーで来店するお客様も、これから常連になってくれるかもしれない。

基本的に接客はキャストの仕事だけど、当然ボーイも他人事ではないよ。
お客様のことはキャストと同等か、それ以上に把握しておくべきだ。

「あの人だれ?」となったら、自身の評価にも影響しかねない。
だからメモを取ってお客様のことを把握しておこう。

キャバクラに来店したお客様のことが一瞬でわかる書き方が理想

ただ、雑多にメモを取るだけでは何の意味もない。
今後に活かせるよう有益な情報をメモするべきだ。
それでいて、来店するお客様のことがすぐ分かるメモの取り方が望ましい。

特にメモしたい情報は次の5つだな。

・注文するお酒(よく飲む銘柄など)
・注文する食べ物の好み
・吸っているタバコの銘柄(喫煙される場合のみ)
・家族構成
・趣味

この5つは書くべきだ。
できれば記入項目を分けられる手帳か、フォーマットを作ってメモしておきたい。

注意したいのは、絶対紛失しないようにすることかな。
特に小さいメモ帳を使うなら気を付けてほしい。

メモを取るべきお客様情報①飲む飲み物

必ずメモするべき情報が飲み物だ。
お客様はそれぞれ好みのお酒を注文するが、その傾向が偏るパターンも多い。

しかし、よく飲む飲み物を把握していないと、提供までに時間が掛かってしまう場合がある。
最悪なケースだと、お酒の発注をミスして提供できないことも考えられる。
そうなるとお客様を相当ガッカリさせてしまうね。

逆にメモを取っておけば、飲み物を提供するまでがスムーズになる。
来店予定がわかってるなら、事前に余裕をもって発注できる。

もしお客様から提供する飲み物をお任せされた場合、メモを見れば好みが分かるから、おすすめの飲み物を提供できるね。
こんな風に飲み物のメモは意外に便利なんだよ。

②食べ物の好み

食べ物の好みもメモしておこう。
注文した際の料理はもちろん、量や食べ残しの有無も書いておくべきだ。

これは料理を提供する際の参考になる。
特にキッチンのスタッフと情報共有しておけば、お客様の好みに合わせて量を調整したり、分量の割合を変えられるからね。

また、できれば健康上などの理由で食べられない食材や、アレルギーの有無もメモを取っておこう。
これはお客様の健康どころか、お店の信用にも影響しかねない。
特に重要な情報だから、あるならメモしておき、キッチンと情報共有しておこう。

③タバコの銘柄

お客様が喫煙者ならタバコの銘柄もメモするべし。
もしお客様がタバコを吸いたいという時に、その銘柄のストックがないと提供できないし、お店の信用にも関わるね。
そういう事態を避けるためにも重要だ。
銘柄が分かっていれば事前にストックできる。

また、お客様にとってもタバコの銘柄を覚えてくれてるのは嬉しいことなんだ。
特に常連のお客様は優越感を感じてもらえるからね。
だからお店のリピーターを作る上でも、タバコの銘柄は重要性が高いんだ。

④家族構成

可能ならメモしておきたいのが家族構成だ。
これをメモしておくと、現在のお客様の仕事上の地位(立場)が垣間見えるだけでなく、大まかな年収も想定できる。
ここから判断できることは、お店でどれ位お金を落としてくれるかだ。

各お客様ごとの売上見込も立てられるから、担当キャストの売上目標にも反映させられる。
更に言えば、来店時間も判断できるね。

例えば独身のお客様はいつ訪れてもおかしくないけど、逆に既婚のお客様なら、週末だったり、早めの時間に来店される可能性が高い。

⑤趣味

そしてメモを取っておきたいのが趣味。
意外かもしれないけど、これも重要な情報といえるね。

特にキャストにとっては重要性が高い。
もし担当キャストを持つようになれば、趣味の情報が意外な場面で役立つんだよ。

そのお客様の趣味を担当キャストへ情報共有すれば、接客の時に活かしてもらえる。
もし会話のネタで困った時など、趣味の話題があれば盛り上がることも多いからね。

当然お客様も、自分の趣味の話題となると嫌な顔はしないし、何より話題を共有できることに喜びを感じてもらえる。
そのために趣味のこともメモするべきなんだ。

メモは顧客管理に欠かせない

顧客管理はキャストだけのものじゃない。
ボーイにとっても欠かせないからね。
ただし、これらをメモに取るだけでは顧客管理とはいえない。

最も重要なのは、それを活かすことだ。
自分はもちろん、担当キャストやお店のスタッフと共有できるようにしよう。